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【少年サッカー】3枚目のカード、グリーンカードって何だろう?

サッカーでカードと言えば、イエローカード・レッドカードが思い浮かびますが、
小学生年代では、グリーンカードという全く別の色のカードも存在することはご存知でしょうか?

今回はそのグリーンカードについて、解説していきます!

グリーンカードとは

米国永住権(グリーンカード)ではありません。

イエローカードやレッドカードとは違い、罰則ではなく、
フェアプレー精神競技者同士の助け合いの行動を”褒め称える“カードです。

日本では小学生以下の年代の試合で導入されています。

なぜグリーンカードが始まった?

サッカーの試合では、
ルール違反に対する罰則としてイエローカード、レッドカードを掲示することはあります。
しかし、フェアプレーなどに対してのポジティブな評価をするルールがありませんでした。

子どもたちに、”してはいけないこと”を伝えていくことが出来ても、
ポジティブな良いこと、フェアなことを称賛し周りにも伝えることが十分に出来ていなかったのです。

そういった中で、2002年の日韓ワールドカップ終了後に、
日本サッカー協会が掲げた「キャプテンズ・ミッション」。

その中の一つである「JFAキッズプログラム」(小学生以下の年代が対象)にて、
フェアプレー精神や助け合いなどの行動の育成を重要事項と考え、
このプログラム内の一環として2004年度からU-12以下の
日本サッカー協会が主催する試合に対してカード制度の導入されました。

JFAが掲示している重要事項

・チームとしてともに努力すること
・フィールド上で互いに助け合うこと
・常にフェアプレーを示すこと
・良いスポーツマンシップを示すこと
・怪我をした者を助け共感を示すこと
・敗者も勝者も称えること
・対戦相手、チームオフィシャル、レフェリーに敬意を払うこと

https://www.jfa.jp/documents/pdf/other/law_others_060324.pdf

これらのことはサッカーだけでなく、日常生活でも重要になることで、
青少年健全育成のためにも非常に大切な事柄です。

グリーンカードは、掲示された選手に対しての”称賛”を表します。
「今のはフェアなプレーだった!」「良い行いをした!」のような意味です。

イエローカードやレッドカードのように試合を左右する罰則などはありません。

また、カードを掲示するタイミングも試合が中断したタイミングとなっており、
イエローカードやレッドカードのように試合を中断させてカードを掲示することは出来ません。

グリーンカードが掲示される場面は?

JFAでは下記のような状況で、グリーンカードを掲示することを推奨しています。

グリーンカード掲示の参考例

・怪我をした選手への思いやり
・意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手
・自己申告(ボールが境界線を出たとき:スローイン、CK、GK、ゴール)
・問題となる行動を起こしそうな味方選手を制止する行為
・チーム(オフィシャルを含む)が試合全体を通し、警告も退場も受けず、ポジティブな態度を示す。
(レフェリーは試合終了の笛を吹く際に、チームベンチに向かってカードを提示する)

https://www.jfa.jp/documents/pdf/other/law_others_060324.pdf

このように、ポジティブでフェアなプレーに対してグリーンカードが掲示されます。

最後に

今回はグリーンカードについて、ご紹介いたしました。

試合を左右することはありませんが、
未来を担う子どもたちがサッカーが上手いだけじゃない、
より良い選手(人)になれるように教育的な意味も込めて誕生したグリーンカード。

これを読んで頂いている、皆さんもフェアプレー精神を常に忘れずに生きていきましょう!

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