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【少年サッカー】身体の発達に重要な「食べる力」とは?

プレグラ特別企画「食事×スポーツ」第3回 食べる力を身に付ける

前回はヒトの身体は「口にしたものから身体が出来ている」という
当たり前すぎて、忘れがちな大事なことについて触れました。
身体が口にしたものから出来ているなら、
身体が資本となるスポーツをやる皆さんは食べないといけない。

今回は、食べるためには「食べる力」を付けることが
重要ということについて触れていきたいと思います。

最近、好き嫌いが多かったり、量が食べられなかったり、
と色々と食事に関する課題をよく耳にします。
練習を継続すればレベルアップするのと一緒で、
食べる行為もトレーニング次第で改善が出来るのです。

それにより前回お伝えした、
適切な栄養を摂取することで最高のパフォーマンスを発揮するための基盤が築かれる、
ということが実現出来るようになります。

◆なぜ「食べる力」が重要なのか?

身体の成長と発達のサポート

これから身体が成長する時期にあたる選手たちは、
骨や筋肉、内臓などの発達が急速に進みます。

これらの発達には、たんぱく質カルシウムビタミンDなど、さまざまな栄養素が必要になります。

栄養素を適切に供給出来れば、健康な成長をサポートしてくれるため、
バランスの取れた食事を適切な量摂取する必要があります。

運動中のエネルギー供給源

当たり前ですが、スポーツ選手は、運動中に大量のエネルギーを消費します。

炭水化物は、運動中の主要なエネルギー源であり、
体内にこれらエネルギー源を蓄積させることで、持久力を高めてくれます

また、たんぱく質は、筋肉の修復成長に不可欠であり、
運動後のリカバリーをサポートしてくれます。

これらはほんの一例ですが、しっかり食べて栄養を摂取することで、
身体にもたらされるメリットになります。

ケガの予防と疲労回復

前述した内容と少し重なりますが、しっかり食事が出来て適切な栄養素を摂取することで、
体の回復力が向上し、ケガの予防や疲労回復が促進されます。

ビタミンCや亜鉛などが摂取出来れば、免疫力を高め、体の修復をサポートしてくれます。

健康維持

このように「食べる力」を身につけることは、将来的にも多くのメリットをもたらします。

バランスの取れた食事を適した量食べることを継続することによって、
大人になっても健康的な体重を維持し、生活習慣病のリスクを低減できるのです。

さらに、集中力や持久力の向上により、
学業や運動においても高いパフォーマンスを発揮することができます。

そのため、小さい段階で健康的な食事習慣を身につけ、
一生涯にわたって健康で充実した生活を送るために、
食べる力」は重要な要素となります。

良い食事習慣は、長期的な身体の健康維持に繋がります。
成長期という貴重な時期に、適切な栄養を摂取することで、
将来的な生活習慣病の予防や、健康な体を維持する基盤を築くことができます。

逆にいうと、この時期に適当な食生活を送ることで、将来的に生活習慣病になるリスクが高まります。
ちなみに、現在日本国内の肥満児は、以前と比べ30%程度増え生活習慣病も増加傾向にあります。

◆「食べる力」をつけるための具体的な方法とは。

バランスの取れた食事を心がける

栄養バランスとよく言いますが、基本は、様々な食品をバランスよく摂取することです。
野菜、果物、たんぱく質源(肉、魚、大豆製品など)、炭水化物(ご飯、パン、パスタなど)、健康的な脂質(オリーブオイル、ナッツなど)を含む食事を心がけることです。

各食事にこれらの要素をバランスよく取り入れることで、
必要な栄養素を効率的に摂取することが出来ます。

規則正しい食事の時間を守る

1日数回の食事や適量の間食を適切に取り入れることで、
身体のエネルギー状態を安定させることができます。

朝食を抜いてしまう人もいますが、
朝食は特に一日の活動のエネルギー源となるため、
欠かさずに摂ることが重要です。

食事の重要性を理解する

親子で、食材選びや簡単な料理を一緒にすることもとても有効です。
選手たちが食に対する関心を高めることができます。

また、なぜ色々な食材を摂取する必要があるのか、
その栄養素が体にどのような影響を与えるのかを教えることで、
選手自身が食事の重要性を理解し、自主的にバランスの取れた食事を摂る習慣を身につけることに繋がります。

水分補給

運動中は大量の水分が身体から出ていくため、こまめに水を飲む習慣をつけましょう。
水分不足は、集中力の低下やパフォーマンスの低下を引き起こすため、
常に水分補給を意識することが重要です。

このように、全ては習慣のうえに成り立ちます。
食事は継続して摂取することが何よりも重要です。
食事を一時的に変えたとしても、すぐには結果が見えないのも事実です。
しかし、日々着実に継続することで、必ず結果に現れてきます。
いつでも、何でも食べられる選手を目指しましょう。

◆おわりに

育ち盛りのスポーツ選手にとって「食べる力」をつけることは、
健康な成長と優れたパフォーマンスを支えるために不可欠です。

バランスの取れた食事を心がけ、規則正しい食事の時間を守り、
選手自身が食事の重要性を理解するようにすることで、
成長と健康をサポートすることができます。

良い食事習慣を身につけることは、スポーツをするしないに限らず、
日常生活においても活力ある生活を送るための基盤となります。

育成年代では、周りのサポートもとても重要になります。
食事は本来楽しむべきものですから、
是非気持ちが高まる食トレ(食事トレーニング)を実施出来るような環境を整えられると良いかと思います。

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株式会社WALPASS
飯島 雄一朗

投稿者プロフィール

飯島 雄一朗
飯島 雄一朗株式会社WALPASS 代表取締役CEO
東京都品川区出身、187cm、75kg。
幼少期から背の順は後ろをキープするものの、早期に成長期を迎えた仲間たちにどんどん身長を抜かれる。しかし、中学入学時160cmだった身長も高校入学時には184cmに。伸びきったと思われた身長もそこから3cm成長し、187cmに落ち着いた。小さな頃からプロサッカー選手になって、日本代表入りすることを夢にサッカーを続けたが、その恵まれた体格を活かせず26歳で儚く散る。
2021年3月グロービス経営大学院を卒業後、自身の経験を活かし、「スポーツ×食事」に着目し、同年8月株式会社WALPASSを設立。
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