【PLAY MIND.|kick_3】異色の指導者・K_method |吉永一明_Kazuaki Yoshinaga
サッカーコーチ↑ スクール↑ クラブ↑
「枠」にトラワレナイ。
オリジナルのサッカーコーチを目指す_。
指導者のリアルをご紹介することで「これからサッカーコーチを志す。」「実際にサッカーコーチをしているが将来性に悩んでいる。」「これからのキャリア形成を考えている。」等、様々な背景のある読者自身が自分に置き換えながら、一つの選択肢として参考となる ” きっかけ ” になりたい。
そして我々も、共に学び成長する。
「理想」と「現実」の間で、どの様な心構え( PLAY MIND. )を育み歩んでいくか。
スクール・クラブを増やし、サッカーコーチを増やす。
オリジナルを追求することで、それぞれの志をサポートしていきます。
🔗第1回目の記事「kick_1」は、コチラからご覧ください。
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http://kazuaki-yoshinaga.net/
■プロフィール
吉永 一明(よしなが かずあき・1968年3月17日)
Professional football coach | Mentor
2021年11月「異色の指導者」を出版。
現在は、フリーランスとして「K_method」を用いた活動を行う。
■指導経歴
三菱養和サッカースクール・福岡ブルックス/アビスパ福岡・日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ九州担当・清水エスパルス・サガン鳥栖・山梨学院大学附属高等学校サッカー部・ヴァンフォーレ甲府・アルビレックス新潟シンガポール・アルビレックス新潟
普及〜トップチーム監督、または高体連・Jクラブ・海外と、あらゆるカテゴリーで経験を積まれた「少し変わった指導者としての生き方」をされた稀有な存在である。
■インタビュー
♻️今まで指導された中で、この選手は自分の思う通りに成長してくれたなという経験はありますか?
んーどうですかね…。逆にこう今振り返ると「もっとこういうことができたよね。」とか、「こういうことをやるべきだったな。」と、思うことは逆にありますけど。ただ伸びていく選手っていうのは、トレーニングをやったシーンを覚えているとか、試合でもそうですけどほとんどのシーンを覚えていて振り返って話をしてくれますよね。そういう子っていうのは常にこう課題を持ってやっているし、自分に必要なことをトレーニングしたりとかもやっているので、そういう子たちが伸びていく子じゃないかなと。そうじゃないと言う言い方したらアレですけど言われたことを一生懸命やる。その時期も大事だけど、そこから中々発展していかない選手たちもいるんで、それはちょっとマイナスというか伸びる幅を狭くしちゃったなっていうのもあると思います。
♻️では、この子たちを改善する方法はいかがでしょうか?
本当にそれが必要なの?ということですよね。例えば自主練をする時にいつも同じことをやっている。それが必要なことであればいいけど、ただルーティーンのようにやっている。本当に必要なことを考えてもらう。逆に何ができていて何ができていないとか、何を伸ばすべきかを個別に話をする必要はあると思います。
♻️それでは吉永さんご自身も同じトレーニングはやりませんか?
いやそんなことはないです。その曜日によって強度含めて変えることはもちろんありますし、それはトップとユースと下の年代だと変わってきますけど。そんなにこう毎日こう違うトレーニングというよりは、同じトレーニングでも求めるものが変わってきたりとか、強調する部分が変わってきたりとか、その時に必要なことが一番ということで考えています。
♻️逆に自分の中ではマッチしなかったけど思いの外成功した選手はいますか?
どうですかね…。何が成功かというのはあるんですけどね。ただ本当によかったなって思えるというより、いつもこう「もっとこう言うことができたな。」とか、逆にそっちの方が大きいのであまりそのそこでの成功っていうのは自分自身は感じたことはないですかね。
♻️今後のビジョンについてお伺いしたいと思います。これまで指導者として生計を立てていて、現在はシンガポールから戻ってきたと思いますが、これまでの指導者としての生計と今後の方向性はいかがですか?
そうですねまぁ本当にいろんな経験をさせてもらって、日本に帰ってきて、今の考えとしてはこれまでの経験を活かせる場所で仕事を続けたいっていうのと、今話をしたような色んなことを伝えることも役割としては必要だと思う。良い悪いは別として若い指導者とか指導者を目指している方とかいろんな方にちょっと聞いていただいてまたその人たちがそこからオリジナルを作っていく、そのようなきっかけ作りができたらいいな。その様なことを考えています。
♻️それは自分でイノベートするのか?それともどこか環境に籍を置きながらというか、「K_method」もあると思いますがどのように考えていますか?
先ずはもちろん監督をやりたいというのが一番なのでそれは考えています。ただ監督というのは本当にこうタイミングによっては良くない時にはすぐ辞めなければいけない。本当に継続性があるものではないと思っているので、何かクラブでやりたいと思っていても中断しなければならないとかいうこともあるので、それはそれで仕方のないことだけども、自分が伝えたいことは整理して、それとは別に伝えるように伝えていけることはやりたいなとは活動として思っていますし、逆にそちらの仕事で評価されてというのであればそれはそれで、そう言った形でクラブ全体にということは今は考えてやっているところです。
♻️地元に帰って自分でクラブを作ることは考えていますか?
それはないですね。自分でクラブを作りたいってことはなくて、そのためにはその僕一人でそれができるわけではないし、私の指導方針や私の考えを理解したスタッフだったり仲間がいないとできないし、そういう意味ではもっと同じ考えの人を普及したい。教え子たちは「K_method」を勉強したいって言うんだけど、それはもう分からないというかやってみないと分からないことがたくさんあるんで、それよりも良いモノを作るとか自分のオリジナルに置き換えて指導してもらう方が僕は重要だと思ってるんで、僕のそのやり方を押し付けることは考えていないし、それは選手と接するのと同じで…。僕はオシムさんに影響を受けたんですけど、オシムさんの後継者っていないと僕は思っていて、それはオシムさんが作らなかったんじゃなくてオシムさんはオリジナルっていうモノを大事にされてたんで、やっぱそれは僕の中ではメッセージとして残ってて、自分自身もオリジナルを作っていかなければならないし、「K_method」に興味を持っている周りの指導者にも参考にはしていただいて、それはオリジナルのモノとしてオリジナルの言葉としてみなさんが良いものを作ってもらえればと、何かきっかけになればいいなとは思っています。あくまでも理想論だと思うし、実際の現場はそうじゃないよというのがわかった上で言わしてもらっているのもあるし。やっぱ成功というか活躍し続けている選手を観ると、やっぱそういうものが…そういうメンタリティがないと、そこまでいかないよなとか。まぁいわゆるサッカーを教えるというのは環境があれば勝手に巧くなっていくところもあるとは思うんですけど。それを続ける才能というか、そういうメンタリティを持してあげるというのは、また周りの大人たちの親御さんだったり指導者含めて、そういう人たちの影響ってすごく受けると思うんで、そちらの方が成長するためにはまた必要になっていくんじゃないかなっていう。特に今いろんなことで厳しく指導する昔の様な形はないと思っているんで、僕は前からそういうことはしていないですけど、やっぱ昔は道を逸れかかった時にそうやって力ずくでも引っ張ってくれる人がいたけど今はそれができない。子供たちをあなたに任せますよということしかできない中で、その中で何ができるか?言葉の力だったりそういうのが必要になってくるし、より指導者の魅力というかそういうものがより試される時だと思うんで、そういうところで何かこうお役に立てれば良いと思っています。
♻️昨今、移籍の自由化が進んでいる中で、ステップアップの移籍もあれば、チームが嫌だから移籍し続けることもあり、接し方や環境の与え方を多少なりとも考えなければならないと思いますが、クラブの存在意義をどういう形で接してあげたら良いですか?またその中で、チームとして万人受けできればベストですが、チームにフィットする子・しない子、その子のためを思うと他のチームの方が成長できると思う子もいると思いますが、その中でどのように接してあげたら良いでしょうか?
いやもう本当に大変だとは思うんですけど逆にそれが正常な状況というか、子ども達が場所を選べる指導者を選べるということになってきたと思うんですよね。だからこそそこにきたらどういうメリットがあるのか。本当に指導者の質が問われる環境になっている。これは競争力を高める意味でもすごく良いことかもしれないですよね。現場の指導者の方々は本当に大変だと思いますけど。でもやっぱり本来だったらそれが正常。本当にいい指導をしていればそれが評価されて人が集まるとか、そこでの指導者の価値っていうのが示される。ただそれが正当な評価かどうかはこれは分からないところが今また混在しているかもしれませんね。それはジュニア年代で強いからそこに行くとか、強くないけど良い選手はジュニアユース・ユース・社会人になってステップアップをしている選手はこういう成長の仕方をしているよっていう。そこを見るっていうことも大事だし、むしろそちらの方が大事だと思うんですけど、そこよりもそこに行ったら強くてJ下部組織に行けるとか、トレセンに入るとか、本当に目先の成功だけ見て評価される様になると本当になんか問題かなと思っています。
♻️先程お話ししたように、嫌だからやめるという子は、一つの環境で頑張ることができないんじゃないかと思ってて、またはスクールが混在する中で、1日毎に違うスクールに行く子がいる。メリット・デメリットはいかがですか?
今の子供たちの傾向としては長続きしないとかよく言われるし、若い人もすぐ仕事を辞めるとか言われますけど、それが良いことかとかは分からない。一つの場所でやり続けることも大事ですけど、選べるのも素晴らしいと思っているんで、それはそれでどっちが正解かは分からないしっていうのはありますね。一概には言えないと思います。ただなんで移るのかっていうのがどういう思いで移籍するのかっていうのがちょっと聞いては見たいと当事者であれば思います。そこで何か話をする必要があるとは思いますけど。認めないとかではなくて、選択ができるのは良いことなんで、そこでなんで?(選択をしたのか)っていうのを聞いてみたい。
♻️選択は違くて(移籍したとして)もサッカーというツールは一緒だと思いますがいかがでしょうか?
指導者も選手も同様に環境を変えるというのは、海外では出れなければ直ぐ移籍するのは当たり前の様に、もちろん指導者が嫌だったら辞めるし、それは親の意見とかじゃなくて子供自身が考えているのであれば尊重されるべきことだと思うし、自分に非があるんじゃないの?ってことであれば教えてあげなければいけないかもしれないし、いろんなことはいろんな状況があると思うんで、ただ選べる選んでまたサッカーを続けてくれるっていうのは指導者としては悪いことではないと思っているんで、トータルで観て、指導者側は淘汰されることによって良くなることもあると思うんで、だからそれはサッカー界が良くなるためにも必要な部分でもあると思うし、当然その競争社会だとは思うし、それが正当な形で行われることの方が大事な進み方かなと思っています。
♻️競争社会の中で、子ども達(保護者)に選んでもらうためのツール等ご提案はありますか?
個別に選手を分析してあげて、現状を踏まえて目標を立てるプランニングを個別にやるっていうのは大事だし、それは選手と会話をするきっかけにもなる。指導者がそれに対する評価をしてあげて、評価を一致させながら進んでいく機会を持てる。そこに親も関与はしてくると思う。基本的にそこでは指導者と子供が目線を合わせて話ができる場所という意味では重要なことじゃないかなと思っています。
♻️コンテンツで解決するよりは対面を重要視しているということですね?
それがあった方が大変だけどいいんじゃないかなと。もちろんチームとしてのコンセプトがありゲームモデルがありっていうのも大事だと思いますけど、さっきも言ったように、ここから先選手がどういう風になっていくことが望ましいっていうのが大事っていうのが選手にも指導者にも親にも共有して行った方が、現状は望ましいと思ってて、それをすることで、チームで試合に出る出ないとか起用を理解してもらうことにも繋がるだろうし。でもまぁそこではダメではなくてこういうところを伸ばせればいいよねっていうような言葉掛けも当然できると思うし。それを月1回・隔月だったり進捗をお互いで共有していくプランニングができると全然違うんじゃないかなというのは気がします。
kick_4に続く…
吉永 一明(よしなが かずあき)
Professional football coach | Mentor
*指導経歴
三菱養和サッカースクール・福岡ブルックス/アビスパ福岡・日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ九州担当・清水エスパルス・サガン鳥栖・山梨学院大学附属高等学校サッカー部・ヴァンフォーレ甲府・アルビレックス新潟シンガポール・アルビレックス新潟
*オフィシャルホームページ
*異色の指導者
*K_method
投稿者プロフィール
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サッカーコーチ↑スクール↑クラブ↑
「枠」にトラワレナイ。
オリジナルのサッカーコーチを目指す_。
指導者のリアルをご紹介することで「これからサッカーコーチを志す。」「実際にサッカーコーチをしているが将来性に悩んでいる。」「これからのキャリア形成を考えている。」等、様々な背景のある読者自身が自分に置き換えながら、一つの選択肢として参考となる ” きっかけ ” になりたい。
そして我々も、共に学び成長する。
「理想」と「現実」の間で、どの様な心構え( PLAY MIND. )を育み歩んでいくか。
スクール・クラブを増やし、サッカーコーチを増やす。
オリジナルを追求することで、それぞれの志をサポートしていきます。
M(ミッション):サッカー指導者の雇用と質を高める/指導者或いは携わる子ども達にとって有益な事業創出
V(ビジョン):挑戦し続ける姿勢を
V(バリュー):将来像とリアル(現在)を発信し、未来のあるべき姿を共に創造する
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